あの瞬間キミに恋した

第2章

教室に入って自分の席に着くと、すぐに先生が入ってきた。

「みんなおはよう!今日は委員会を決めたいと思います」

は~いっとみんなが元気よく返事をした。

委員会かぁ。なるべく、したくないんだよね。
委員会決めは、着々と進んでいき・・・いよいよ最後の委員決めになった。
最後は・・・図書委員か。やる事多そうだから、イヤだなぁ。

「立候補者はいないのか~~、じゃあ仕方ないな・・・くじ引きで決定しようか」

え~っ!!!くじ引き・・・・私、自慢じゃないけど、くじ運良かった試しが無いんだよね。15年間生きてきて。何かイヤ~な予感が・・・。

そして、くじ引きが始まった。
そして私の番が来た。う~ん・・・迷うなぁ・・・よし・・・決めた・・・コレにしよう・・・うん。

「じゃあ結果を発表しま~す」

なんか、先生楽しんでるような?
ドキドキしてきた。私じゃありませんように・・・。

「図書委員は・・・相沢と渋谷に決定~~~。2人共これからよろしくな」

え?え~~~っっ!!私?最悪だよぉ・・・こんなに女子がいる中で私だなんて。どんだけ、くじ運悪いんだ?私。はぁぁ~。
で、でも・・・男子は相沢君だから、まだ良かったかも。

ふと、隣の櫂斗を見ると、またしても笑っていた。

そして休み時間になった。
休み時間になると、すぐに櫂斗が話しかけてきた。

「紗羅、図書委員おめでとう」と言いながら大笑いをする櫂斗。

「全然嬉しくないよ」

「しかし・・・お前って、本当くじ運悪いな。そこらへんも、昔と変わってないんだな紗羅」

くっ!!!ムカつくよ~~~コイツ!。デリカシーの欠片もないの?まったく。

「悪かったわね!!!くじ運悪くて」と櫂斗を睨み付けながら、私は廊下に出た。
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