あの瞬間キミに恋した
そして、結局昨日は櫂斗と話す事もないまま、今日になった。
家に帰ってから、櫂斗の家に行こうと思ったんだけど、やっぱり顔を会わせずらくて、行くのをやめたんだ。

今日は・・・ちゃんと話せるよね?櫂斗。
そして、私は家を出て櫂斗がいるか確認をした。
そして、やっぱり櫂斗はいなかった・・・。
ううぅ~~~!!辛い・・・。
櫂斗、まだ怒ってるの?
そろそろ機嫌直してくれたらいいのに!
こんな状況が、何日も続くなんて耐えられないよ!!私!!!

と、とにかく学校に行かなきゃ!!!
そして学校に着いた。

校門に入った瞬間誰かに話しかけられた「紗羅ちゃん、おはよう」

拓哉君だった。一瞬櫂斗かと思っちゃった私。って言うか、そもそも櫂斗は私の事を紗羅ちゃん何て呼ばないんだけどね・・・あはは。

「あっ!拓哉君おはよう」

「何か、元気ないみたいだけど、体の具合悪いの?」と心配してくれる拓哉君。

拓哉君、こんな私の事心配してくれてるんだね。拓哉君ありがとう。

「ううん、大丈夫だよ。心配しないでね」と拓哉君に微笑んだ。

「そう?なら安心したよ。何かあったら、僕に言ってね。力になるからさ」

拓哉君って本当に優しい。天使みたいだよ。

「うん、拓哉君ありがとう」

するとマリがやってきた。
「さ~ら~。お・は・よ!!」

「あっ!!マリおはよう」

「相沢君もおはよう」

「おはよう七瀬さん。じゃあ紗羅ちゃん、先に行ってるね」

「うん拓哉君、また後で」

「ねぇ、紗羅」

「ん?何?マリ?」

「いつの間に相沢君と仲良くなってるわけ?」と興味津々に聞いてきた。

「え?そんなに仲良くはないと思うけど」

「何言ってるのよ紗羅ちゃんってば、拓哉君って呼び合ってるじゃないの!!」

「え!だって、これから一緒の委員だから、拓哉君がお互いに下の名前で呼んだ方がいいんじゃないかって事になって、拓哉君って呼んでるだけだよ?マリ」

「ふ~ん・・・本当にそれだけの理由?」と疑いの目で私に聞いてきた。

「当たり前じゃない!!!」

「でも、昨日はビックリしたよ。紗羅が相沢君と一緒に帰っちゃうなんて」

「だって、櫂斗、私と一緒に帰ろうとしないんだもん!!それに、拓哉君に一緒に帰らない?って誘われて、断りにくかったし」

「そっかぁ」

「うん、そうなの!!」

「でも、相沢君ってさ・・・たぶん紗羅の事好きなんじゃないかな」

「え?拓哉君が?そんな訳ないじゃん。私とは全然つり合わないって!!」

「いや、相沢君が紗羅を見る目が・・・なんか、そうなのかなぁって思って」

「勘違いじゃないのぉ?拓哉君、ただ優しいだけだと思うよ?」

「じゃあ何で、わざわざ紗羅に一緒に帰ろうとか言ってくるのかなぁ~」と、すごく楽しそうに聞いてくるマリ。

「うっ、そんなの知らないよ!!ただ一緒に帰る子がいなかっただけなんじゃない?うん、そうだよ」
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