あの瞬間キミに恋した
そんなことを思ってると家に着いた。

ちぇっ!もう家かぁ・・・。櫂斗と、もうちょっと話したかったな。

「櫂斗、じゃあ また明日ね~」

「おう。また明日な」

すると甲高い声が聞こえてきた。
もちろん、私のお母さんだ。

「紗羅に櫂斗君、おかえりなさい」

「お母さんただいま。で、どうしたの?」

「や~ね~。お迎えに決まってるじゃないの」

やっ・・・やっぱりね。そうだと思った。

「で?」

「で・・・ってもう紗羅ってば冷めた顔しちゃって」

「だって、お母さんまた変なこと考えてるんじゃないかと思って」

「や~ね。そんな訳ないでしょ。今日は我が家でパーティーなの!!」

「は?パーティー?なにそれ?聞いてないよ」

「うふっ。だって、今日決まったんだもの」

「で、一体誰が来るの?」

「うふふ。りさちゃんと、洋司さんよ」

「え?父さんと母さんがですか?」と櫂斗が聞く。

そう りささんとは、櫂斗のお母さんで、洋司さんは、櫂斗のお父さん。

「ええ。久しぶりにみんなで食事したいね~ってことになったの。もちろん櫂斗君も一緒よ~~!!」とニッコリと笑うお母さん。

やっぱり・・・そうだったんだ。なんか、そんな予感したんだよね。あはははは。

「そっか。わかった」と言い、苦笑いをした。

「じゃあ、櫂斗君あがってあがって~!!」

お母さんテンション高いよ!!!まぁ、これがお母さんだから仕方ないけど。
でも櫂斗と一緒にいれるのは最高に嬉しいから、いいや。

そして、家の中に入った私達。

そして私と櫂斗は家に入った。

ダイニングに行くと、櫂斗のおじさんとおばさんが、いた・・・。

「おじさん、おばさん。お久しぶりです」と笑顔で挨拶をした。

「紗羅ちゃん、久しぶり。元気だった?」と櫂斗のおじさんが言った。

「はい」

「そうか。それはよかった。櫂斗とは仲良くしてるのかい?」

うっ・・・。答えづらいな。

「まぁ・・・はい」と苦笑いをしながら言った。

「なに言ってんだよ。仲良いに決まってるよな~紗羅」と櫂斗がニヤっとしながら言った。

櫂斗、楽しんでやがるなぁぁ~!!

「あなた!!当たり前な事聞かないの!!ねっ紗羅ちゃん」と、おばさんが言った。

おばさんまでそんな事言って・・・。おばさんって櫂斗と似てる。って親子なんだから、似ててもおかしくないんだけどね。でも、顔はおじさんに似てるんだよね。櫂斗って・・・あはは。

「そうですね」と言うしかない私だった。

「あはは。そうか。わかったよ。母さん」

「あらそう?よかったわ~~!!」とおばさんが言った。
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