あの瞬間キミに恋した
今日の夕ご飯は、すき焼きだった。

「今日はすき焼きなんだね!!」

「うふふ。そうよ。そんなに嬉しいの?」

「嬉しいに決まってるじゃん。すき焼きダイスキなんだから」と極上?スマイルで言った。

「櫂斗君も、沢山食べてね~!!」

「はい、ありがとうございます」

「きゃぁ~~!!美味しい~~!!」

「紗羅大声出さないの!」

「だって美味しいんだもん」

「あはは。紗羅ちゃんは変わってなくて、おじさんホッとしたよ」

「え?そんなに変わってないですか?」

「うん、紗羅は全然変わってないから安心しろよ」

ムゥゥ~~。なによその言い方は・・・。

「櫂斗には聞いてない!!」と怒りながら櫂斗に言った。

「まぁまぁ2人とも、ケンカしないの」

「ふんっ!ケンカしたくて、してる訳じゃないもん。櫂斗がイジワルなことばっかり言うからじゃん」

「はははっ。わかったよ。紗羅ごめん」

笑いながら謝るってアリなわけ~~~!!でもまぁいっか。そんな櫂斗も好きだし。甘いよね・・・。私。

「謝るなら、許してあげる」

「よかったわね!紗羅ちゃん許してくれたみたいよ、櫂斗」

「ははは。みたいだな」と笑顔で言う櫂斗。

あっ!また、この笑顔だ・・・。私の大好きな笑顔。櫂斗の、この笑顔を見るだけで、とても幸せな気分になる私って、なんて単純なんだろう。何時間でも見ていたいくらいだよ。


それからしばらくたって、おじさんがビックリする事を言った。

「紗羅ちゃんがお嫁に来てくれると、おじさん嬉しいんだけどな」


お嫁?おじさん・・・それは私の夢です。

でも、そんなことは言えないんだよね。あはは。

「え?私がですか?」

「うん、紗羅ちゃんなら、すぐにでもOKだからね」とおじさんは言った。

「父さん急になに言ってるんだよ?」と櫂斗がめずらしく、慌てて言った。

ほぅ・・・櫂斗でも慌てることってあるんだね。新しい発見だよ!

「え?なに言ってるって、素直にそう思っただけなんだけどな」

「お父さんと同じで、私は大賛成よ~!!紗羅ちゃんのこと大好きだから。紗羅ちゃん以外は、や~よ!櫂斗」と笑顔で言うおばさん。

「ちょっと待てよ。俺の気持ちはどうなるんだよ?」

「櫂斗は紗羅ちゃんのことが好きなんだろう?それなら何も問題ないじゃないか」
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