一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない
13章:発覚
―――考えてみれば、お酒を飲んでいない。
子どものこともあったから随分我慢しているけど、今日くらい飲めばよかった。
と、そんなことをしっかり後悔していた。
そうでなければ、鷹也さんと二人の拷問のような時間は過ごせそうになかったから。
(帰り際、そっと飲もうと思ったら鷹也さんに取り上げられたんだった……)
きっとこれが分かってたからだ。
鷹也さんは、私が素面で話すように仕向けたのだ。
―――この人は、案外意地悪だ……。
私は家に戻り、そのまま何故か鷹也さんに丁寧にバスルームで身体を洗われ、着替えさせられた上に、ベッドの上で鷹也さんの膝の上に座らされた。
まるでそれが一瞬たりとも逃がす気がないと言われているみたいで、緊張と不安で胸の音が大きくなる。