second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
「・・・・・・・」
彼は俺の不躾な問いかけによって困惑すると思った。
けれども彼は黙ったまま、まるで俺を見定めるような目で俺を見つめてくる。
『・・・・・・・』
自分が彼に奥野さんのことを聞いたんだ
ここで彼の鋭い視線に怯むわけにはいかない
だから俺もまっすぐに彼を見た。
何を言われても俺は逃げない・・・
そう思いながら。
俺のそんな想いを受け止めたのか、彼は
「かけがえのない人です。僕にとって、奥野さんは。」
俺に向かってはっきりとそう言い放った。
彼の今のこの言動を奥野さんが直接見て耳にしたらどう想うんだろう?
一番大切に想っている人にこんなことを言われたら
俺が奥野さんに同じことを言われたら
間違いなく嬉しいし、もっと忘れられなくなる
奥野さんの1番目の恋の相手である日詠さんの重いその一言
2番目でもいいから彼女の恋の相手になりたい俺には
とんでもなく重い
『・・・日詠先生にそう言われると、重いですね・・・ハンパなく。』
でも、その重さに負けたらダメだ
それが1番目の恋の相手ではない人間の使命だろう
「重いですか?僕は・・・」
『ええ・・とてつもなく・・・・自分にとっては・・・でも・・・』
奥野さんの恋の相手
1番目 vs. 2番目(仮)
乗り越えなくてはならない壁が今、目の前にあるのだから・・・・
『でも、俺にとっても、奥野さんはかけがえのない人です。』