second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
そんな中、わざわざ電話してくれるってことは・・・
『橘クン、もしかして、そこに乗ってるベビーまだ産まれていない?だから、あたしにコールしてくれたの?』
あたしも駆けつけたほうがいいってこと?
母子ともに危ない状況ってこと?
こんなとこで寒いって肩を震わせている場合じゃないってこと?
「いえ、今、乗っているの、救急車じゃなくて、新生児のドクターカーなんで。お母さんは開業医で入院中です。」
『は?・・じゃあ、あたしに電話してる場合じゃないでしょ?』
「約束していたので。奥野先生と。」
約束って
いくら小児科と産婦人科の連携の話とかでも
今は救急車に乗っているベビーの対応が最優先でしょ!
『今はベビーでしょ?約束はまた今度でいいから。』
【橘先生。早く降りて下さい!!!!!先生が降りてくれないと、ベビーを動かせませんから!!!!!】
ほら、早くしないといけないってば!!
「約束は、今日じゃなきゃ、ダメなんです。」
『は?』
今日じゃなきゃって
明日から橘クンはハンパない忙しさの予定になっているから?
それとも
もうすぐ病院が救急以外の診療科で年始年末休暇に入るから?
そんなに重要な連絡事項なのかな?
一体なんなんだろう?
【橘先生!!!!先生が動いて下さらないと、ベビーを搬送できませんって!!!!】
「そういうことなんで、それじゃ、またコールします。」
『ちょっと。橘ク』
ツーツーツー
『切られた。明日じゃダメなのって聴く前に・・・』
なんでだろう?
通話を終えた今のほうが
橘クンとのここでの待ち合わせが
明日じゃなくて今日のほうがよかったなんて思ってる。