second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
『橘クン、明日とか用事があるんじゃないの?』
「なんのことです?」
『だから、クリスマス・・とか?』
またニヤリと笑われた
悔しいと思うのは何でだろう?
「クリスマスとか・・・奥野先生、興味あるんだ?」
『・・・・ないわよ。明日も勤務だし。』
釣り師のアンタこそ
クリスマスに興味あるんでしょ?
こんなとこで油を売ってないで
誘いに乗る女の子が喜ぶようなことを考えることでもしたら?
って言ってやりたかったけどやめた
もっとアレコレ言われそうだから・・・・
『そういうことだから、寒いし失礼するわ。』
「じゃあ、明日ここでということで。」
『はっ?』
「だって、さっき奥野先生、“うん”っておっしゃったし。」
うん?!
アンタが言わせたんでしょ!
こんなブラックなヤツがモテる人物なんて
世の中、間違ってるんじゃないの?
あ~もう面倒臭い
ただでさえ忙しいのに・・・
『だから勤務なんだって!』
「僕も勤務です。待ってますから、明日。それじゃ・・・」
うわ・・・なんなの
この強引さは
このままじゃ
明日ここで午後7時集合ってことになっちゃうじゃない
『ちょっと待ってよ!その時間に妊婦さんが運ばれてきたらどうするのよ?』
冗談じゃないわよ
何の用だか知らないけれど
夜の休憩時間とはいえ
勤務中に約束とかできない
さすがにここまで言えば引き下がるでしょ
相手もドクターなんだから・・・・
「その時はコレで」
放物線を描きながらこちらへ飛んできたあたしのスマホ。
「ソレで俺を捕まえて下さい。」
捕まえる?!