神様の操り人形
どうせ馬鹿な国民はすぐに別のニュースに関心が移るもんさ、そう言いながら先生は高級なお酒を一気に煽る。そして俺にも勧めてきた。

先生は大の酒好きで、酒が飲めない奴のことを毛嫌いしている。ここで断ればせっかく順調にしてきたことが全て水の泡だ。俺は、注がれたお酒を先生と同じように一気に煽る。

「いい飲みっぷりだね」

「ありがとうございます」

その刹那、意識が急になくなり、最後に聞こえたのは「エレンくん!?」と驚く先生の声だった。









< 15 / 28 >

この作品をシェア

pagetop