恋と旧懐~兎な彼と私~
外に出て飲み終わると,案外丁度良い時間で,私達はゴミを捨てるとそのまま移動した。

本来の目的の施設にたどり着くと,突然暁くんと2人でいることを強く意識させられて,分かりやすく口数が減る。

暁くんがつっこまないでくれたことが,本当にありがたかった。

プラネタリウムは思ったより距離が近くて,
この時間は話しても良いのだろうかなんて思う余裕もない。

終わって会場を出ると,暁くんが私に話し掛けてくれる。



「俺,初めてだったけど結構よかったね」

「うんっだよね! 天然の自然には負けるんじゃないかとも思ったけど,全然綺麗だった!」

「星,好きなんだよね。だから,ありがと愛深」



暁くんがふっと私に笑いかけて,一瞬その場の時が止まったのかと思った。

あまりにかっこよくて,自然で,呼吸も忘れて,私は好きだと思った。
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