恋と旧懐~兎な彼と私~
「そう」
暁くんはそれだけ私に返して,私はやっぱりと安心する。
「そうするとね,友達と共通の話題とかできても,ラグがあってあんまりしなくなっちゃうの。そうしてバランスとっていくと,友達とも仲良いままで,心がほんの少し離れるのを何度も感じて。誰の一番にも私はなれないことを知る」
だから,だから私は
「とても綺麗で,優しくて,変わらない星達がすき」
そうだ,そうだった。
空がすきなんて,空を眺めるなんて,私にとって小さな頃から当たり前で,気付けなかったけど。
本当の理由は,そこにあった。
寂しくて仕方ない,贅沢なことを望む私の本音が。
誰かの一番なんて,大切にしてくれるならいらない。
でも,せめて変わらないで欲しいと願う私の本音が。
口に出すと,心が軽くなったような気がした。
私が口に出せたのも気付けたのも,暁くんがいたから。
私は暁くんの方に視線を向けた。
暁くんはそれだけ私に返して,私はやっぱりと安心する。
「そうするとね,友達と共通の話題とかできても,ラグがあってあんまりしなくなっちゃうの。そうしてバランスとっていくと,友達とも仲良いままで,心がほんの少し離れるのを何度も感じて。誰の一番にも私はなれないことを知る」
だから,だから私は
「とても綺麗で,優しくて,変わらない星達がすき」
そうだ,そうだった。
空がすきなんて,空を眺めるなんて,私にとって小さな頃から当たり前で,気付けなかったけど。
本当の理由は,そこにあった。
寂しくて仕方ない,贅沢なことを望む私の本音が。
誰かの一番なんて,大切にしてくれるならいらない。
でも,せめて変わらないで欲しいと願う私の本音が。
口に出すと,心が軽くなったような気がした。
私が口に出せたのも気付けたのも,暁くんがいたから。
私は暁くんの方に視線を向けた。