恋と旧懐~兎な彼と私~

             
               
              
そんな弘に,つい勢いがついた。
             
でもそっかぁ,暁くんも来るんだ。
             
なに食べるのかな,想像できないや。
             
それから。        
             
それなら私も,いつもより長くいようかな。
              
一瞬でも,会えたら嬉しい。  
            
そんなことを思った。
             
               
              
「愛深は誰と行くの? 友達?」
             
              
              
だいたい話は弘が回す。
      
なんとなく気になるといった風の弘に私は答えた。
             
              
             
「ん~そんなとこ」    
             
               
              
友達ではないかな。      
               
関係を,一瞬だけ考える。  
            
               
              
「なにそれ」         
              
             
                
いまいち分からない様子の弘に,私はまた返答。     
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