恋と旧懐~兎な彼と私~
結論から言うと,私は40分待った。
             
              
             
「……ほんとに,ツレを独りにしてほったらかすとかマジあり得ないから」
              
                
               
私の小言もここで終わり。
            
伊希に甘すぎるのは百も承知だが,私は伊希が他人の言葉で行動を変えるような,できた人間じゃないことも知っている。
           
そのあとはまたぷらぷらしてまわって,伊希の家に帰る。       
  
そしたらレンチンのピザを一欠片くれて,受け取った。
             
             
              
「久しぶりに3D○やろ。持ってきてる?」
               
「私を誰だと思ってんの。持ってきたし」
            
              
            
小学生以来2人でやってないからいらないとも思ったけど,それだけでおいてくる私ではない。
          
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