恋と旧懐~兎な彼と私~
「陽菜じゃあね!」
            
「うん,またね」        
            
「あっばいばい!」     
            
「愛深じゃあね~」    
           
「おっばいばーい!」
            
「あっばいばい」      
           
              
             
放課後は陽菜に声をかけて,クラスの友達に声をかけて,すれ違う他クラスの仲が良い子に声をかける。
              
それが私の毎日。      
            
            
            
「愛深」           
           
「え」           

             
            
たとえ話すのと同じ声量でも,私が大好きなその声に気付かないわけがない。
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