恋と旧懐~兎な彼と私~
「昨日の,誰」
「昨日?」
「一緒にいたでしょ,男と」
「前言ってた幼馴染みだよ」
「すきなの?」
「っなんでそうなるの!!」
暁くん相手に怒鳴って,瞳が揺れる。
暁くんも,驚いた顔をした。
人に怒鳴ったのなんて,3歳ぶりかも知れなかった。
雫がこぼれないように目をパチパチして堪える。
そしてまた私はすぐに落ち着いて,ゆっくり考えた。
思ったより,私の気持ちは暁くんに届いてはいないのかもしれない。
「普段は気を使って言わないけど,私は暁くんが好きだよ。だから会いに行ってるの」
ちょっと嘘。
うっとおしがられたり,気持ち返せないって突き放されるのが嫌で,言わないだけ。
「…ごめん愛深。ちゃんと知ってる」
「そ,う」
それは何に対してのごめんだろう。
また,誰にも知られず心が揺れる。
「昨日?」
「一緒にいたでしょ,男と」
「前言ってた幼馴染みだよ」
「すきなの?」
「っなんでそうなるの!!」
暁くん相手に怒鳴って,瞳が揺れる。
暁くんも,驚いた顔をした。
人に怒鳴ったのなんて,3歳ぶりかも知れなかった。
雫がこぼれないように目をパチパチして堪える。
そしてまた私はすぐに落ち着いて,ゆっくり考えた。
思ったより,私の気持ちは暁くんに届いてはいないのかもしれない。
「普段は気を使って言わないけど,私は暁くんが好きだよ。だから会いに行ってるの」
ちょっと嘘。
うっとおしがられたり,気持ち返せないって突き放されるのが嫌で,言わないだけ。
「…ごめん愛深。ちゃんと知ってる」
「そ,う」
それは何に対してのごめんだろう。
また,誰にも知られず心が揺れる。