恋と旧懐~兎な彼と私~
「なんで,俺の時とちがったの」
「何が?」
「俺の時に変だった訳じゃないけど,服装とか,態度とか」
私は暁くんと出掛けた時と昨日,思い出しながら比べる。
暁くんが気になるなら,私はちゃんと考えなくちゃいけない。
「あ…」
「なに」
これを言ったらあの日の苦悩が無駄になる。
だけど…
「昨日の私がデフォルトなの。だけど,気合いはいってるように見えて嫌かなと思って,暁くんの時はラフな格好を選んだの」
それがかえって,どこからか私達を見つけた暁くんの目に,伊希と出掛けただけの私は気合いが入っているように見えたのだろう。
……嫌だな,それ。
「つまり,意識しないように見せてたのが,逆に意識してたってこと?」
「ぅっぅぅん」
「どっち」
「そう,だよ?」
暁くんを見上げると,フイッとそらされる。
なんで。
「何が?」
「俺の時に変だった訳じゃないけど,服装とか,態度とか」
私は暁くんと出掛けた時と昨日,思い出しながら比べる。
暁くんが気になるなら,私はちゃんと考えなくちゃいけない。
「あ…」
「なに」
これを言ったらあの日の苦悩が無駄になる。
だけど…
「昨日の私がデフォルトなの。だけど,気合いはいってるように見えて嫌かなと思って,暁くんの時はラフな格好を選んだの」
それがかえって,どこからか私達を見つけた暁くんの目に,伊希と出掛けただけの私は気合いが入っているように見えたのだろう。
……嫌だな,それ。
「つまり,意識しないように見せてたのが,逆に意識してたってこと?」
「ぅっぅぅん」
「どっち」
「そう,だよ?」
暁くんを見上げると,フイッとそらされる。
なんで。