恋と旧懐~兎な彼と私~
「あと2時間どうする?」

「んー待って。あっゲーセンが近い。行ったことある?」

「知らないからない」



じゃあ,と私達は行き先を決めた。



「それ,どうするの?」

「えーと,食べる? かな。あとは飾ったり人にあげたり」

「何でそんな曖昧?」

「取る方がメインだから」

「意味分かんない」



ゲーセンに来て数十分。

私の手にはぐみが何袋か入っている箱。

アニメとか漫画とかが好きな私も知らない,マイナーそうなアニメのキャラクターフィギュア。

その他もろもろがつまれている。



「取り敢えず袋貰ってくるから」

「あはは……ありがとう」



私は暁くんを見送って,することもなく首をぐるっと回すと,あるものに目が止まった。
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