鬼弁護士は私を甘やかして離さない
『もしもし、真衣?今忙しい?』
「美沙!おめでとう。とうとうなんだね。すごく嬉しいニュースだったよ。綾人くんも元気?」
『うん。やっと綾人がプロポーズしてくれたの。どれだけ待たせるつもりだったんだかさ。痺れを切らして、結婚しないなら私と別れて欲しいって言ったの。私ももう28だから綾人にその気がないなら結婚相手を探したいって』
「いったの?!」
『言ったよ!そしたら「別れるつもりはない、俺の隣に一生居てほしい」って言ってくれたの。久しぶりに愛してるって言われた』
「キャー!聞いてて私がドキドキした」
『私も8年も付き合ってるとドキドキがなくなっていたけど久しぶりにキュンとした』
美沙はちょっと姉御肌だけど実は甘えたがりな一面もあって綾人くんはそれをちゃんとわかってる。同級生なのに大人だなと思うくらい、2人の時には美沙を甘えさせる。でも人前だとそんなことはなく、美沙からの話を聞くだけでときめいてしまうくらい羨ましいカップルだ。
美沙の幸せそうな電話に私の胸も幸せが満たされていく。
「美沙、本当によかったね!結婚式が楽しみだね」
『あ、そうだった。電話したのは真衣にスピーチを頼みたいからなの。友人として頼めないかな?』
「私そういうのは苦手なのに」
『でも、私と綾人の全てを知ってるのは真衣だよ。私の大好きな真衣にスピーチをお願いしたい!』
「うー……そう言われると。頑張るよ」
『やった!』
美沙が喜んでくれるのなら私も友達として嬉しい。
まだ2ヶ月あるしよく考えようと思っていると美沙から驚きの発言があった。
『実はさ…、綾人の友達として斗真くんも出席なの。私が真衣を大切なように綾人にとっては斗真くんが大切なの』
あ……
『真衣?大丈夫?来ないなんて言わないで……お願い』
斗真と会うの?
4人で出かけたことも会った。
綾人くんにとって斗真が親友であることは間違いない。
私が美沙と付き合いが続いているように綾人くんも斗真と続いているのだろう。
「分かった。心配かけてごめんね」
『良かった……もし欠席するなんて言われたら私どうしたらいいのか不安だったの』
「ごめん。大事な美沙の結婚式だもん。出席させてもらうね」
私は電話を切ったあと、その場から動けなくなった。
斗真に会う?
どんな顔したらいい?
とても嬉しい結婚式なのに不安がよぎった。
斗真に会うのが怖い。
「美沙!おめでとう。とうとうなんだね。すごく嬉しいニュースだったよ。綾人くんも元気?」
『うん。やっと綾人がプロポーズしてくれたの。どれだけ待たせるつもりだったんだかさ。痺れを切らして、結婚しないなら私と別れて欲しいって言ったの。私ももう28だから綾人にその気がないなら結婚相手を探したいって』
「いったの?!」
『言ったよ!そしたら「別れるつもりはない、俺の隣に一生居てほしい」って言ってくれたの。久しぶりに愛してるって言われた』
「キャー!聞いてて私がドキドキした」
『私も8年も付き合ってるとドキドキがなくなっていたけど久しぶりにキュンとした』
美沙はちょっと姉御肌だけど実は甘えたがりな一面もあって綾人くんはそれをちゃんとわかってる。同級生なのに大人だなと思うくらい、2人の時には美沙を甘えさせる。でも人前だとそんなことはなく、美沙からの話を聞くだけでときめいてしまうくらい羨ましいカップルだ。
美沙の幸せそうな電話に私の胸も幸せが満たされていく。
「美沙、本当によかったね!結婚式が楽しみだね」
『あ、そうだった。電話したのは真衣にスピーチを頼みたいからなの。友人として頼めないかな?』
「私そういうのは苦手なのに」
『でも、私と綾人の全てを知ってるのは真衣だよ。私の大好きな真衣にスピーチをお願いしたい!』
「うー……そう言われると。頑張るよ」
『やった!』
美沙が喜んでくれるのなら私も友達として嬉しい。
まだ2ヶ月あるしよく考えようと思っていると美沙から驚きの発言があった。
『実はさ…、綾人の友達として斗真くんも出席なの。私が真衣を大切なように綾人にとっては斗真くんが大切なの』
あ……
『真衣?大丈夫?来ないなんて言わないで……お願い』
斗真と会うの?
4人で出かけたことも会った。
綾人くんにとって斗真が親友であることは間違いない。
私が美沙と付き合いが続いているように綾人くんも斗真と続いているのだろう。
「分かった。心配かけてごめんね」
『良かった……もし欠席するなんて言われたら私どうしたらいいのか不安だったの』
「ごめん。大事な美沙の結婚式だもん。出席させてもらうね」
私は電話を切ったあと、その場から動けなくなった。
斗真に会う?
どんな顔したらいい?
とても嬉しい結婚式なのに不安がよぎった。
斗真に会うのが怖い。