鬼弁護士は私を甘やかして離さない
結婚式の招待状が届き、美沙の結婚式がより身近に感じ始めた。
久しぶりに美沙に会い返信ハガキを手渡すことになった。
社会人になり美沙とは学生の頃ほど遊べないけれどメッセージのやりとりをしたり、2.3ヶ月に1回は夕飯を食べたりしていた。
「真衣!こっちー!」
向こうから手を振るスラリとしたロングヘアの美人が手を振っている
「美沙。元気??なんだか幸せオーラが溢れてるね」
「そぉ?今日のディナー楽しみだね」
私たちは久しぶりに会ったけど昔と変わることなく会話を弾ませながら予約していたお店へ向かった。
ちょっと贅沢に、ホテルのビュッフェにしようと相談していた。
結婚したら贅沢なお出かけはできなくなるし、家庭があると夜に外へ出かけるのも難しくなるだろう。
「真衣、これからだって出かけられるからね。絶対誘ってよ。綾人も理解あるんだから」
「うん。綾人くんは昔から優しいもんね。美沙とラブラブなまま8年越しの結婚だもん。素敵だなぁ」
私がそういうと、
「真衣は最近出会いはないの?」
「うーん。今は仕事が忙しいし、楽しいから彼はいらないかな、なんて」
苦笑いしながら美沙に答えると、美沙は視線をテーブルに落としながら話しかけてきた。
「真衣……斗真くんもまだ独身だよ。あれから斗真くんが誰かと付き合ったって聞いてないよ」
話しにくそうに私に教えてくれるその言葉にドキッとしてしまう。
斗真、誰とも付き合ってないんだ。
斗真ならもう新しい出会いがあってもおかしくないのに。
「真衣はまだ斗真くんを忘れられてないんじゃない?だから次の出会いを求めないんじゃないの?」
「そんな……そんなことないよ。斗真とのことはもう過去のこと。だからもうなんとも思ってない」
「そう?私はやっぱり真衣と斗真くんはお似合いだと思ってるんだけどな」
「美沙、もうやめて。本当に斗真のことはもう……」
「ごめん。もう言わないって約束だったよね」
私たちは話題を変え、斗真のことを話すのはもうやめた。
斗真の今が気になるけど、でも5年間嘘をつかれていたことは変えようがない。
斗真にとって私はそこまでの存在だったという現実。
美沙の結婚式で会うかもしれないけど、それはもう友人としてで、私たちの関係は終わっている。
悲しいけどそれが現実。
もうお互い前に進んでいる。
久しぶりに美沙に会い返信ハガキを手渡すことになった。
社会人になり美沙とは学生の頃ほど遊べないけれどメッセージのやりとりをしたり、2.3ヶ月に1回は夕飯を食べたりしていた。
「真衣!こっちー!」
向こうから手を振るスラリとしたロングヘアの美人が手を振っている
「美沙。元気??なんだか幸せオーラが溢れてるね」
「そぉ?今日のディナー楽しみだね」
私たちは久しぶりに会ったけど昔と変わることなく会話を弾ませながら予約していたお店へ向かった。
ちょっと贅沢に、ホテルのビュッフェにしようと相談していた。
結婚したら贅沢なお出かけはできなくなるし、家庭があると夜に外へ出かけるのも難しくなるだろう。
「真衣、これからだって出かけられるからね。絶対誘ってよ。綾人も理解あるんだから」
「うん。綾人くんは昔から優しいもんね。美沙とラブラブなまま8年越しの結婚だもん。素敵だなぁ」
私がそういうと、
「真衣は最近出会いはないの?」
「うーん。今は仕事が忙しいし、楽しいから彼はいらないかな、なんて」
苦笑いしながら美沙に答えると、美沙は視線をテーブルに落としながら話しかけてきた。
「真衣……斗真くんもまだ独身だよ。あれから斗真くんが誰かと付き合ったって聞いてないよ」
話しにくそうに私に教えてくれるその言葉にドキッとしてしまう。
斗真、誰とも付き合ってないんだ。
斗真ならもう新しい出会いがあってもおかしくないのに。
「真衣はまだ斗真くんを忘れられてないんじゃない?だから次の出会いを求めないんじゃないの?」
「そんな……そんなことないよ。斗真とのことはもう過去のこと。だからもうなんとも思ってない」
「そう?私はやっぱり真衣と斗真くんはお似合いだと思ってるんだけどな」
「美沙、もうやめて。本当に斗真のことはもう……」
「ごめん。もう言わないって約束だったよね」
私たちは話題を変え、斗真のことを話すのはもうやめた。
斗真の今が気になるけど、でも5年間嘘をつかれていたことは変えようがない。
斗真にとって私はそこまでの存在だったという現実。
美沙の結婚式で会うかもしれないけど、それはもう友人としてで、私たちの関係は終わっている。
悲しいけどそれが現実。
もうお互い前に進んでいる。