鬼弁護士は私を甘やかして離さない
その日の夜、忙しいのが分かっていたけど初めて私から恵介にメッセージを送った。
【今日、元彼と会ってきました】
それだけ打つと一度うっかり送信してしまった。
続きを打とうとすると恵介からすぐに着信があった。
『真衣!元彼と会ったのか?!』
慌てた声の恵介は食ってかかるように話しかけてきた。
「美沙の家に行ったらたまたま会ったの。謝られて、ちゃんと終わりにしてきた」
『そうか。焦った。仕事で真衣のことかまってないから戻ったのかと思った。今から行っていい?』
「今から?大丈夫なの?」
『あぁ。今すぐ真衣を抱きしめずにはいられない』
そういうと電話が切れた。
スマホを握り、恵介の言葉にドキドキした。
胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
あぁ、こうしてはいられない。
慌てて部屋を片付け、夕食がまだであろう恵介のために支度に取り掛かった。
40分後、インターホンが鳴った。
画面を見ると恵介が映っている。
ドアロックを解除し、扉を開けると飛び込むように恵介が入ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
言うか言わないかのうちに私をぎゅっと抱きしめてきた。
そして急くように唇を重ねてきた。
「恵介……」
「真衣。ずっとこうしたかった。もう我慢の限界」
そういうと私を抱っこして部屋の奥へと進んでいった。リビングではなくベッドルームへ連れて行かれそっとベッドの上に下ろされた。
恵介は私の首筋に顔を埋め舌を這わせながら私の服を捲り上げ始めた。
こんなに強く私を求められたのは初めて。
どんどん服を脱がさ、身体中に恵介のキスが落とされる。
「恵介……」
「真衣、俺の真衣。まだここにいてくれて安心したよ。良かった」
恵介は私がどこかにいってしまうと不安なのだろうか。
恵介のことをぎゅっと抱きしめた。
すると恵介はやっと動きを止めた。
うちに来て、慌てるように求められ、嫌ではないけど恵介の様子に驚いていた。
「ごめん。がっついた。真衣が足りなかったのに元彼に会ったと言われ焦ったんだ。ごめん、もう一度、やり直させてくれ。こんとはちゃんと優しく抱かせて」
「恵介。私は恵介が好きだよ。ハッキリ言える。仕事している姿も好き。今の恵介も好き。どんな時の恵介も好き!」
「真衣。俺も真衣が大好きだ。真衣の全てが欲しくてたまらない。仕事しててもつい真衣のことが目の端に入り込んでくる。もう真衣から目を離せない」
私たちは目を合わせ、やっとキスをやり直した。
それはいつもより甘いキスだった。
恵介の気持ちが切ないほどに伝わってきた。
私が恵介を好きだっていう気持ちもちゃんと伝わりますように。
長く甘い時間を過ごしたあと、やっとベッドから出てくることができたのは真夜中だった。
恵介がシャワーを浴びている間に食事の準備をした。
先程時間がなかったのでシチューとサラダしか作れなかった。でも時間が経ったおかげでシチューは美味しくなっていそうで安心した。
「「いただきます」」
2人で並んで座ると食事を食べ始めた。
誰でも作れるシチューなのに恵介は美味しいと何度も言ってくれおかわりしてくれた。
たくさん食べてくれる恵介を見ているだけで幸せな気持ちになった。
「真衣の差し入れにすごく癒されたよ。いつもありがとうな」
「ううん。こんなことしかできなくて。少しは恵介の役に立てたかな」
「もちろんだ。例の件だけどもうすぐ終わりそうだ。証拠も揃っていたし審判はそうかからずに終わるだろう」
「そう。良かった。あのキレてる姿見たら奥さんがビクビクして過ごしてたんだろうなって他人から見ても分かった」
「そうだな。早期解決とまではいかなかったけどこっちの要求が通って良かったよ」
恵介に任せておけば大丈夫だとは思っていたけど、前進したと聞くと改めて安堵感が広がった。
中林弁護士が心配していたようなことも起こらず、これで終わったと思った。
【今日、元彼と会ってきました】
それだけ打つと一度うっかり送信してしまった。
続きを打とうとすると恵介からすぐに着信があった。
『真衣!元彼と会ったのか?!』
慌てた声の恵介は食ってかかるように話しかけてきた。
「美沙の家に行ったらたまたま会ったの。謝られて、ちゃんと終わりにしてきた」
『そうか。焦った。仕事で真衣のことかまってないから戻ったのかと思った。今から行っていい?』
「今から?大丈夫なの?」
『あぁ。今すぐ真衣を抱きしめずにはいられない』
そういうと電話が切れた。
スマホを握り、恵介の言葉にドキドキした。
胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
あぁ、こうしてはいられない。
慌てて部屋を片付け、夕食がまだであろう恵介のために支度に取り掛かった。
40分後、インターホンが鳴った。
画面を見ると恵介が映っている。
ドアロックを解除し、扉を開けると飛び込むように恵介が入ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
言うか言わないかのうちに私をぎゅっと抱きしめてきた。
そして急くように唇を重ねてきた。
「恵介……」
「真衣。ずっとこうしたかった。もう我慢の限界」
そういうと私を抱っこして部屋の奥へと進んでいった。リビングではなくベッドルームへ連れて行かれそっとベッドの上に下ろされた。
恵介は私の首筋に顔を埋め舌を這わせながら私の服を捲り上げ始めた。
こんなに強く私を求められたのは初めて。
どんどん服を脱がさ、身体中に恵介のキスが落とされる。
「恵介……」
「真衣、俺の真衣。まだここにいてくれて安心したよ。良かった」
恵介は私がどこかにいってしまうと不安なのだろうか。
恵介のことをぎゅっと抱きしめた。
すると恵介はやっと動きを止めた。
うちに来て、慌てるように求められ、嫌ではないけど恵介の様子に驚いていた。
「ごめん。がっついた。真衣が足りなかったのに元彼に会ったと言われ焦ったんだ。ごめん、もう一度、やり直させてくれ。こんとはちゃんと優しく抱かせて」
「恵介。私は恵介が好きだよ。ハッキリ言える。仕事している姿も好き。今の恵介も好き。どんな時の恵介も好き!」
「真衣。俺も真衣が大好きだ。真衣の全てが欲しくてたまらない。仕事しててもつい真衣のことが目の端に入り込んでくる。もう真衣から目を離せない」
私たちは目を合わせ、やっとキスをやり直した。
それはいつもより甘いキスだった。
恵介の気持ちが切ないほどに伝わってきた。
私が恵介を好きだっていう気持ちもちゃんと伝わりますように。
長く甘い時間を過ごしたあと、やっとベッドから出てくることができたのは真夜中だった。
恵介がシャワーを浴びている間に食事の準備をした。
先程時間がなかったのでシチューとサラダしか作れなかった。でも時間が経ったおかげでシチューは美味しくなっていそうで安心した。
「「いただきます」」
2人で並んで座ると食事を食べ始めた。
誰でも作れるシチューなのに恵介は美味しいと何度も言ってくれおかわりしてくれた。
たくさん食べてくれる恵介を見ているだけで幸せな気持ちになった。
「真衣の差し入れにすごく癒されたよ。いつもありがとうな」
「ううん。こんなことしかできなくて。少しは恵介の役に立てたかな」
「もちろんだ。例の件だけどもうすぐ終わりそうだ。証拠も揃っていたし審判はそうかからずに終わるだろう」
「そう。良かった。あのキレてる姿見たら奥さんがビクビクして過ごしてたんだろうなって他人から見ても分かった」
「そうだな。早期解決とまではいかなかったけどこっちの要求が通って良かったよ」
恵介に任せておけば大丈夫だとは思っていたけど、前進したと聞くと改めて安堵感が広がった。
中林弁護士が心配していたようなことも起こらず、これで終わったと思った。