義理の兄妹で恋をするのはフィクションの世界だけだと思っていた
その後、リビングに戻って4人で再び話し始めることになる。
のんちゃんと母さんの表情を見るに、険悪には見えない。ひとまず安心…ってところなんだろうか。
いや、でも顔向けできない…。
ごめんなさい。
と、心の中で謝り続けていると…。
「住む場所は分けよう。子供作られたら困る。」
「寛也さん、直球すぎて嫌ね。」
「だってそうだろう?」
「確かにそうね……。結婚は大学卒業してからが良いかしら?」
「気が早いんじゃないか? でもそうだなぁ。入籍は早い方が嬉しいよな。孫の顔も早く見たいし。」
さまざまな取り決めが行われた。
結婚するタイミング。子供を作るタイミング。
ある程度は俺たちに委ねるらしいけれど、2人ともノリノリで。
俺とのんちゃんは恥ずかしさに耐えられず、ずっと俯いていた。