風雅堂異談
返事が無いので、恐る恐る襖を開け玄関まで這うようにして向かう川辺。
彼が玄関の上がり口で見た物!
それは…
だらしなく弛緩した顔から、涎まで垂らし眠る優であった。川辺が揺り起こす。
「優さん優さん、何があったんですか?大丈夫ですか?」
必死で優を揺さぶる川辺。
漸く目を開けた優は、口元を引き締め、両眼を見開き、じっと川辺の目を見つめ言った。
「朝御飯まだですか?あっ卵だったらよく焼いて下さい。」
30分後、川辺家の食卓に座り2杯目をお代わりする優。
その食欲にうんざりしながら川辺が問う。
「いったい全体、何がどうしてどうなったんです?」
「まぁ、何が何して丸く収まったって事です。」
実際の所、優は殆ど何もしていないし途中から意識も定かでない。
が、川辺が無事なのを見ると揉め事は解決したと思われる。何とも脳天気な特な性格である。
「では、ご馳走様でした。帰ります。」川辺家を出て、風雅堂に帰る優。
「ただいま!」
レジ横指定席では、昨夜の激闘で少々疲れたゆきが寝ている。その横に見知らぬ猫。きじ寅柄の猫。
「ゆき?友達かい?良かっね。友達出来て!そうだなぁ~お前の名前はうめにしよう。」
彼が玄関の上がり口で見た物!
それは…
だらしなく弛緩した顔から、涎まで垂らし眠る優であった。川辺が揺り起こす。
「優さん優さん、何があったんですか?大丈夫ですか?」
必死で優を揺さぶる川辺。
漸く目を開けた優は、口元を引き締め、両眼を見開き、じっと川辺の目を見つめ言った。
「朝御飯まだですか?あっ卵だったらよく焼いて下さい。」
30分後、川辺家の食卓に座り2杯目をお代わりする優。
その食欲にうんざりしながら川辺が問う。
「いったい全体、何がどうしてどうなったんです?」
「まぁ、何が何して丸く収まったって事です。」
実際の所、優は殆ど何もしていないし途中から意識も定かでない。
が、川辺が無事なのを見ると揉め事は解決したと思われる。何とも脳天気な特な性格である。
「では、ご馳走様でした。帰ります。」川辺家を出て、風雅堂に帰る優。
「ただいま!」
レジ横指定席では、昨夜の激闘で少々疲れたゆきが寝ている。その横に見知らぬ猫。きじ寅柄の猫。
「ゆき?友達かい?良かっね。友達出来て!そうだなぁ~お前の名前はうめにしよう。」