風雅堂異談
翌日、中川が風雅堂を訪れる。
「あっ、いらっしゃい。どうされました。あっ都さんの件ですね。忘れてた!」ぼーっとした店主。昨夜の出来事は知る術もない。
「いゃーまたまた御冗談を。昨夜都の意識戻りまして。すっかり元気になりました。さすが先生。仕事が早い。」
そう言われれば、調子の良い優。
「ははっ、回復されましたか。いゃぁ、苦労しました。私の夜を徹した祈祷が効きましたね。」
実際は何も覚えていない。
中川が続ける。
「先生のおかげです。都に言ったら是非お礼をと、これを言付かって来ました。先生は現金は受け取ってないと聞いたんで。」
いつの間にか先生である。
現金は大歓迎なのに、と思いつつもワクワクしながら包みを受け取る優。
中川が店から去り、慌てて包みを開ける優。
「んぎゃ!」
言葉にならない言葉を吐く優。
包みの中は…
ショッキングピンクのキティのトランクスであった。
その様子を見て、目を合わせ笑うゆきとうめ。
あなたが今開いているその本、そう手に取っている本、その本に虫はいませんか? 奇の弐完
「あっ、いらっしゃい。どうされました。あっ都さんの件ですね。忘れてた!」ぼーっとした店主。昨夜の出来事は知る術もない。
「いゃーまたまた御冗談を。昨夜都の意識戻りまして。すっかり元気になりました。さすが先生。仕事が早い。」
そう言われれば、調子の良い優。
「ははっ、回復されましたか。いゃぁ、苦労しました。私の夜を徹した祈祷が効きましたね。」
実際は何も覚えていない。
中川が続ける。
「先生のおかげです。都に言ったら是非お礼をと、これを言付かって来ました。先生は現金は受け取ってないと聞いたんで。」
いつの間にか先生である。
現金は大歓迎なのに、と思いつつもワクワクしながら包みを受け取る優。
中川が店から去り、慌てて包みを開ける優。
「んぎゃ!」
言葉にならない言葉を吐く優。
包みの中は…
ショッキングピンクのキティのトランクスであった。
その様子を見て、目を合わせ笑うゆきとうめ。
あなたが今開いているその本、そう手に取っている本、その本に虫はいませんか? 奇の弐完