【現代恋愛】【完結】執着的な御曹司は15年越しの愛を注ぐ
第一話 初対面のプロポーズ
――また、夢をみている。
空飛ぶ絨毯の上に乗って夜空を駆け回る。万華鏡のようにキラキラと輝く世界。
隣には、顔の見えない彼。
最初にこの夢をみたときは私の方が小さかった。
何度も繰り返してみているいるうちに、私は彼の身長を追い抜いてしまった。
顔の見えない彼は、最初で最後に会ったあの時から何も変わっていない。
覚める前から夢だと分かっていても、願わずにはいられない。
ドバイで出会った彼が、どうか今も笑ってくれていますように。
キラキラした世界は、おとぎ話。
現実は昨日と変わらない日々を粛々と過ごす。
代わり映えなんてなくていい。ただ、平凡で穏やかな今日がそこにあればいい。
そう、思っていた。
父が亡くなり1ヶ月。家業である和菓子屋・宇野堂が閉店を迎えた、今日、この日までは。
「やっと会えた。ゆきの、俺と結婚しよう」
七月、雲一つない晴天。
コールセンターで夜勤を終えて、一息つく間もなく和菓子屋・宇野堂でぞうきんを片手に掃除する、宇野ゆきのは頭が真っ白になっていた。
え? どちら様? やっと会えたねって?
空飛ぶ絨毯の上に乗って夜空を駆け回る。万華鏡のようにキラキラと輝く世界。
隣には、顔の見えない彼。
最初にこの夢をみたときは私の方が小さかった。
何度も繰り返してみているいるうちに、私は彼の身長を追い抜いてしまった。
顔の見えない彼は、最初で最後に会ったあの時から何も変わっていない。
覚める前から夢だと分かっていても、願わずにはいられない。
ドバイで出会った彼が、どうか今も笑ってくれていますように。
キラキラした世界は、おとぎ話。
現実は昨日と変わらない日々を粛々と過ごす。
代わり映えなんてなくていい。ただ、平凡で穏やかな今日がそこにあればいい。
そう、思っていた。
父が亡くなり1ヶ月。家業である和菓子屋・宇野堂が閉店を迎えた、今日、この日までは。
「やっと会えた。ゆきの、俺と結婚しよう」
七月、雲一つない晴天。
コールセンターで夜勤を終えて、一息つく間もなく和菓子屋・宇野堂でぞうきんを片手に掃除する、宇野ゆきのは頭が真っ白になっていた。
え? どちら様? やっと会えたねって?
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