【現代恋愛】【完結】執着的な御曹司は15年越しの愛を注ぐ
健二くんは最後まで宇野堂で働いていてくれて、今は修行も兼ねて知り合いのお店でお世話になっているらしい。
「うん。そうみたい」
読んでいた本をとじて、真顔で答える。なんとでもないことのように。
「きゃ~! やっぱり本当だったんだ。何回かうちに秘書の人が来てたからなにかあるのかとは思ってたけど……わたしあの九条兄弟と親戚になるってことだよね? やばい。弟さんにも会えちゃうってこと?」
妹のきららは興奮状態で目をキラキラと輝かせる。
秘書の人が来てたなんて、全然知らなかった。
「九条さんって弟さんも有名なの?」
「えっ、お姉ちゃんそんなことも知らないの!?」
はい。知らないです。そういえ健二くんも知っているような口調だったし、もしかして副社長として有名な人なんだろうか。
うーんと唸った私の目前に、きららのスマホがぐっと近づけられる。
「はいこれ! これが九条誠さん。っていうか九条兄弟ね」
そこには、凜とした雰囲気で無表情の九条誠さんの写真があった。
「年齢は確か28。だからお姉ちゃんとは4歳差かな? クールタイプだよね、笑ってる写真ほとんどないし」
「九条さん、健二くんと同い年なんだ……見えないね」
「それはアイツが老けてるっていみだよな? そうだよな?」
健二くんはあからさまに怒ってます顔で、私の頭をがしっと掴む。
「うん。そうみたい」
読んでいた本をとじて、真顔で答える。なんとでもないことのように。
「きゃ~! やっぱり本当だったんだ。何回かうちに秘書の人が来てたからなにかあるのかとは思ってたけど……わたしあの九条兄弟と親戚になるってことだよね? やばい。弟さんにも会えちゃうってこと?」
妹のきららは興奮状態で目をキラキラと輝かせる。
秘書の人が来てたなんて、全然知らなかった。
「九条さんって弟さんも有名なの?」
「えっ、お姉ちゃんそんなことも知らないの!?」
はい。知らないです。そういえ健二くんも知っているような口調だったし、もしかして副社長として有名な人なんだろうか。
うーんと唸った私の目前に、きららのスマホがぐっと近づけられる。
「はいこれ! これが九条誠さん。っていうか九条兄弟ね」
そこには、凜とした雰囲気で無表情の九条誠さんの写真があった。
「年齢は確か28。だからお姉ちゃんとは4歳差かな? クールタイプだよね、笑ってる写真ほとんどないし」
「九条さん、健二くんと同い年なんだ……見えないね」
「それはアイツが老けてるっていみだよな? そうだよな?」
健二くんはあからさまに怒ってます顔で、私の頭をがしっと掴む。