【現代恋愛】【完結】執着的な御曹司は15年越しの愛を注ぐ
第六話 魔法がとけたら
タクシーで辿り着いた場所は、晴天に輝く真っ白なモスク。
全体が大理石でできており、周りはプールに囲まれている。拝観するには肌を見せてはならないため、貸し出されている伝統衣装のアバヤに身を包み中に入るとそこは圧巻だった。
白と金を基調とした豪華絢爛な内装。花と植物を組み合わせた装飾、足下には手織りの絨毯が床一面に敷かれている。
「なんだかこのまま空を飛べちゃいそうですね」
世界一の大きさだというこの絨毯が、もし魔法の絨毯だったらどこまでも行けてしまいそう。
厳格な雰囲気のなかで生まれた高揚感に両手を広げて天井を見上げる。そこには巨大なシャンデリアがあって、スワロフスキーがキラキラと煌めいていた。
はしゃぐ私をみて、隣の誠さんがくすりと笑う。
「あっ、子供っぽいこと言っちゃいましたね」
急に恥ずかしくなってえへへ、と頬を掻く。
「素のゆきのが見られて嬉しいよ。そうだな、なら俺は魔法のランプを用意しようか」
目を細めて、少し子供っぽく笑う誠さんに釣られて私まで笑ってしまう。
声を殺して見たりで見つめ合って笑っているのが不思議なくらいで、今この瞬間、本当に魔法の絨毯で空に飛び立ちそうな気分。
夢見心地のまま、モスクをでて、タクシーに乗った私たちはもう一つ、誠さんが一緒にいきたいといった場所へ向かうことになった。
全体が大理石でできており、周りはプールに囲まれている。拝観するには肌を見せてはならないため、貸し出されている伝統衣装のアバヤに身を包み中に入るとそこは圧巻だった。
白と金を基調とした豪華絢爛な内装。花と植物を組み合わせた装飾、足下には手織りの絨毯が床一面に敷かれている。
「なんだかこのまま空を飛べちゃいそうですね」
世界一の大きさだというこの絨毯が、もし魔法の絨毯だったらどこまでも行けてしまいそう。
厳格な雰囲気のなかで生まれた高揚感に両手を広げて天井を見上げる。そこには巨大なシャンデリアがあって、スワロフスキーがキラキラと煌めいていた。
はしゃぐ私をみて、隣の誠さんがくすりと笑う。
「あっ、子供っぽいこと言っちゃいましたね」
急に恥ずかしくなってえへへ、と頬を掻く。
「素のゆきのが見られて嬉しいよ。そうだな、なら俺は魔法のランプを用意しようか」
目を細めて、少し子供っぽく笑う誠さんに釣られて私まで笑ってしまう。
声を殺して見たりで見つめ合って笑っているのが不思議なくらいで、今この瞬間、本当に魔法の絨毯で空に飛び立ちそうな気分。
夢見心地のまま、モスクをでて、タクシーに乗った私たちはもう一つ、誠さんが一緒にいきたいといった場所へ向かうことになった。