先輩、付き合ってください。
「いやいやっ、先輩のせいじゃないです。俺が早くきちゃったんで」
「うーーん、でも、後輩を待たせちゃうのは良くないよね…」
「よくなくないです、来てくれただけで十分です」
満面の笑みで答える後輩くん
…可愛いなぁ
「ふふっ、じゃあ、行こうか」
「あっ、はいっ!」
*
「着きましたっ」
「わ、ここ…………来たかった場所だ…」
電車に揺られて40分
やってきた水族館はずっと行きたいって思ってたところ
後輩くん、心の声読めるのかな?
……なーんて、そんなわけないけど。