先輩、付き合ってください。
「だ、だめだよ。こーゆうのはちゃんとしよう?」
「いえ。これは先輩の時間買ってるようなもんなんで。安いです」
そう言って私の手を引く後輩くん
「さ、行きましょう、先輩」
それでも、納得いかない私は、
「……今度は私が払うから」
なんて言ったら、
「ふはっ、先輩、意地張ってますね」
って笑われた
そりゃあそうでしょう。先輩だし。
「本当は先輩面しないでって言おうとしたけど、
次を誘ってくれたので今日は良しとします」