先輩、付き合ってください。
「…………後輩くんの気持ちはずっと知ってるし、疑ってないよ」
毎日毎日、こんな私に飽きもせず、話しかけてくる
懲りずに“好き”と伝えてくる。
「良かったです」
そんな君に、いつかこの気持ちを返せる時が来るのかな?
「さ、先輩っ、次はペンギンですよ〜〜〜っ」
「うん。……あ、待って」
「??どうしたの、先輩」
………ぎゅっ
私は後輩くんの左手を握った
ちょっとだけだけど、なんか離れがたくて。
「あーーーーーー、俺今日命日だったりする?」
「えっ?」
「はーーーもう、先輩の沼は深いです、マジで…………」
____繋がれたその手は帰る時まで後輩くんが離さなかったのは、2人だけの秘密。