かけて、其れ切り
自室の勉強机の上に、持ち帰ったばかりの五徳を置くと、じっくりとその造作を眺める。
母にはマスコット以下のレッテルを貼られてしまったけれど、なかなかどうして。見れば見るほど脚代わりになっている三羽のウサギは精巧で愛らしかった。
「今にも動き出しそう……」
思わずため息をつきながら、そう言葉が漏れてしまうほどに。
少し迷ってから、私はその五徳を部屋で育てているサボテンの鉢下の台座にすることにした。
ゆっくりと鉢を載せてみると、まるでしつらえたようにジャストサイズで。
植木鉢を、三羽のウサギたちが支えているように見えるその構図が、とても可愛らしくて気に入った。
「あ、でも……」
帰り際に桜子さんに言われた『注意事項』をふと思い出した私は、それをほんの少し窓際から離す。
母にはマスコット以下のレッテルを貼られてしまったけれど、なかなかどうして。見れば見るほど脚代わりになっている三羽のウサギは精巧で愛らしかった。
「今にも動き出しそう……」
思わずため息をつきながら、そう言葉が漏れてしまうほどに。
少し迷ってから、私はその五徳を部屋で育てているサボテンの鉢下の台座にすることにした。
ゆっくりと鉢を載せてみると、まるでしつらえたようにジャストサイズで。
植木鉢を、三羽のウサギたちが支えているように見えるその構図が、とても可愛らしくて気に入った。
「あ、でも……」
帰り際に桜子さんに言われた『注意事項』をふと思い出した私は、それをほんの少し窓際から離す。