お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
玲は自分の部屋に帰るとすぐにキャリーケースに身の回りの物を入れて、車に積み込んだ。
スーツを脱いでラフな格好になり、運転席に乗り込む。

車を走らせながら政信との約束を思い出す。

この自由は条件付きだ。
決して安易な条件ではない。

むしろ・・厳しすぎるものだった。

それでもいい。
咲のそばにいたい。

”今”咲を支えたい。
たとえ”今”だけだとしても、それでいい。

咲がもう一度笑えるように、離れたくない。
たとえ・・・期限付きでも。
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