お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
咲は自分の部屋でまだ眠りについたままだった。
急ぎ足で咲の部屋に来た玲は、キャリーケースを部屋の入り口に置くと、すぐに咲の眠るベッドに近づく。
まだ点滴をしている咲。
どんどんと痩せていく咲の手は今にも折れそうだ。
玲はそっと咲の寝ているベッドに座ると、手を伸ばす。
触れた咲の体温に安心するのはあの夜、冷たくなっている咲を抱きしめてしまったからだ。
失うかもしれないという恐怖がまだ残っている。
ゆっくりでいい。
ゆっくりと目を覚ましてくれればいい。
髪を撫で、頬を撫でる。
ここにいる。
一緒にいられる今を味わいながら玲はいつまでも咲を見つめ、その手を握り待った。
急ぎ足で咲の部屋に来た玲は、キャリーケースを部屋の入り口に置くと、すぐに咲の眠るベッドに近づく。
まだ点滴をしている咲。
どんどんと痩せていく咲の手は今にも折れそうだ。
玲はそっと咲の寝ているベッドに座ると、手を伸ばす。
触れた咲の体温に安心するのはあの夜、冷たくなっている咲を抱きしめてしまったからだ。
失うかもしれないという恐怖がまだ残っている。
ゆっくりでいい。
ゆっくりと目を覚ましてくれればいい。
髪を撫で、頬を撫でる。
ここにいる。
一緒にいられる今を味わいながら玲はいつまでも咲を見つめ、その手を握り待った。