お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「玲がいたから私頑張れた。玲がいてくれたから・・・幸せだったよ・・・」
涙で声が震えだす咲。
玲はその体を抱き寄せる。
ふたりの手はしっかりと繋がれたままだ。
「過去形にするなよ、勝手に。」
「・・・うん」
「俺、怒ってる。」
「うん」
「俺、怒ってるんだ。」
「うん」
泣き続ける咲を抱きしめながら玲は話続ける。
「俺、自分を怒ってる。」
「・・・」
「どうしてもっと早く咲に気持ちを素直に言わなかったのかって。どうしてもっとちゃんと咲を守れるような人間になれないんだろうって。」
「なんで・・・玲が自分を責めるのよ・・・」
玲は咲を抱きしめる手に力を込める。
涙で声が震えだす咲。
玲はその体を抱き寄せる。
ふたりの手はしっかりと繋がれたままだ。
「過去形にするなよ、勝手に。」
「・・・うん」
「俺、怒ってる。」
「うん」
「俺、怒ってるんだ。」
「うん」
泣き続ける咲を抱きしめながら玲は話続ける。
「俺、自分を怒ってる。」
「・・・」
「どうしてもっと早く咲に気持ちを素直に言わなかったのかって。どうしてもっとちゃんと咲を守れるような人間になれないんだろうって。」
「なんで・・・玲が自分を責めるのよ・・・」
玲は咲を抱きしめる手に力を込める。