お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「好きだからに決まってんだろ。ずっとずっと好きで好きで好きで・・・仕方なかったからに決まってんだろ。」

ずっとずっとずっと言えなかった気持ち。

ずっとずっとずっと言えなかった本当の気持ち。

「好きだよ。咲。ずっとずっとずっと前から。今も変わらず。むしろ膨らんでる。」
咲は玲の背中に回す手に力を込める。

「言ったらだめだよ・・・それは・・・言わない約束でしょ・・・」
ふたりの間にあった、言葉にしなくてもいつの間にか交わされていた、約束。

「もう、我慢しないって決めたんだ。言いたいこと言って、やりたいことする。後悔したくない。もう、咲を失いたくない。」
こみ上げるものが多すぎて震える玲の声。
咲の体も震えている。
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