お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
微笑みも笑顔も取り戻した咲。

でも常に咲の瞳からは涙が流れている。


玲は微笑み返しながら、そっとその涙を拭い続ける。

この涙の意味は聞かなくてもわかっている。


「・・・幸せ。」
そう言い合って、目をあわせて、誰も見ていないか確認をしてから口づける。
お互いの手を握り合って、頬に触れあって、微笑みあう。


つい口から出た咲の言葉。
その言葉に隠した複雑な想い事、玲は抱きしめる。
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