お嬢様の恋 ～秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない～

つい夢中になる咲に、玲が途中でお茶を用意する。
「休憩しよう」
声をかけると咲は微笑みながら玲の方に駆け寄ってくる。

「ありがとう」
「咲はつい、頑張りすぎるからなー。」
玲が咲に椅子を用意して、庭の花を見ながらお茶を飲む。

「おいしい」
「だろ？」
「よく、淹れてくれたよね。」
「あぁ」
今となっては秘書兼護衛係として一緒にいた時間がなつかしい。

「電話、父からでしょ？」
咲が急にまじめな顔になり玲に言う。