お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「その名前に恥じないように生きなさい。」
「・・・はい」
そっと真岸は咲にハンカチを差し出す。

そのハンカチを受け取る咲。

政信も、咲も、実に不器用な親子だ。
何年も、何十年もかかってお互いにわかりあう。

いつだって言葉が足りなくて、うまくつながらないこともある。

でもやっぱり親子だ。

深く、深いところでちゃんとつながっている。

伝わりあっている。
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