お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
『何年かかるかわからない。でも絶対に俺は咲を迎えに行く。
その時はよく頑張ったなって、咲を甘やかす。
強く強く抱きしめて二度と離さない。

だから、もう一度会うその日まで、咲らしく頑張れ。
今、この手紙を読みながら泣いてる咲を本当は抱きしめたい。

約束やぶって、きっと俺は振り返って咲の後ろ姿を見つめてたんだろうな。
そのくらい離れたくない。愛してる。そばにいたい。

でも、今の俺じゃだめだ。
だから、胸張って咲の隣に居られるように、俺も頑張る。
咲、愛してる。
またな。

玲』

咲は3年前に玲からもらった手紙を思い出していた。
< 197 / 320 >

この作品をシェア

pagetop