お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
真岸はルームミラー越しに二人をみる。
早く一緒にがんばろうと手を組めばいいのに。

お互いを想いすぎて遠慮している。

もどかしい気持ちを抑えながら、真岸は再び前を見た。

何があってももう二人が離れることはきっとないだろう。
2人が選ぶ道にどう関わって、どう支えられるかを考えようと真岸は決めていた。



玲はまだ悩んでいる咲の手を握る。

玲の方を見つめる咲。

不安そうな表情が、玲をみると無邪気な微笑みに変わる。
< 204 / 320 >

この作品をシェア

pagetop