お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「さすが親子ですね。」
血のつながりには勝てない。
そんなことを思いながら玲は咲を見つめる。

留学するまで自分が見て来たのは表面だけだ。
内面をちゃんと見れていなかった。

それは咲のことも、政信のことも。

「お嬢様と呼ぶのはもうやめなさい。」
顔をあげると今まで見たことのないような柔らかい表情の政信がいた。

「咲を任せる。咲の背負うものもすべて。」
「・・・はい」

政信は咲が目を覚ます前に、仕事へ戻った。
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