お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
ふたりきりになった病室。
玲はまだ目を覚まさない咲を見つめる。

そっと髪を撫でる。
そっと頬をなぞる。

「・・・れ・・・い・・・」
「ここにいるよ」
まだちゃんと意識が戻っていない咲。
うわごとのように玲の名前を呼ぶ。

「いるよ。もう離れない。ちゃんとここにいる。」
「れい・・」
何度か瞬きをする咲。

玲は覚悟を決める。
どんなつらい現実も、一緒に乗り超えると。
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