お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
咲は真岸の彼女に深く深く頭を下げる。

もしも自分がもっとしっかりとしていたら、真岸はもっと早く結婚という決断をしたのだろうか。
もしも自分がもっとちゃんと社員のメンタルに配慮していられたら、真岸は・・・


「本当にごめんなさい・・」
真岸は特別だ。

自分が一番つらかった時、そばで支えてくれた。
仕事以上に、そばに居て、本当の家族のように咲を温かく支えてくれた。守ってくれた。

亡くなった母のように、無条件に心配して、優しく支えて、うれしい時は一緒に笑ってくれる、悔しい時は咲以上に悔しそうにしてくれる。

そんな真岸がいてくれたから玲がいない時も頑張れた。
ふんばれた。
< 264 / 320 >

この作品をシェア

pagetop