お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
なのに・・・自分は真岸を守れなかった。
「本当に・・・もうしわけありません・・・」
謝っても真岸は戻ってこない。
「不思議なんです。」
咲が頭を下げていると真岸の彼女が咲を見て言った。
「思いだすのはいい思い出ばかり。喧嘩もたくさんしたし、楽しい思い出ばかりじゃなかったのに。なのに・・・思い出すのは彼の笑顔ばっかり。目を閉じれば彼との最後の電話の声。私に結婚しようって緊張しながら言った彼の・・・その声が聞こえるんです。」
涙で震える声で真岸の彼女は続ける。
「私はあなたのことを責めません、むしろ感謝しています。」
「・・・え?」
「あなたのおかげで、彼は人生で一番幸せな日に人生を終わらせられた。私も。彼からプロポーズされて、ちゃんとはいって返事ができて、ありがとうも言えて・・・こんなに幸せなことはないです。」
咲が顔をあげると真岸の彼女は微笑んでいた。
「本当に・・・もうしわけありません・・・」
謝っても真岸は戻ってこない。
「不思議なんです。」
咲が頭を下げていると真岸の彼女が咲を見て言った。
「思いだすのはいい思い出ばかり。喧嘩もたくさんしたし、楽しい思い出ばかりじゃなかったのに。なのに・・・思い出すのは彼の笑顔ばっかり。目を閉じれば彼との最後の電話の声。私に結婚しようって緊張しながら言った彼の・・・その声が聞こえるんです。」
涙で震える声で真岸の彼女は続ける。
「私はあなたのことを責めません、むしろ感謝しています。」
「・・・え?」
「あなたのおかげで、彼は人生で一番幸せな日に人生を終わらせられた。私も。彼からプロポーズされて、ちゃんとはいって返事ができて、ありがとうも言えて・・・こんなに幸せなことはないです。」
咲が顔をあげると真岸の彼女は微笑んでいた。