お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「・・・」
病院への車の中、咲は泣き続けていた。
玲は咲の肩を抱きしめる。

「・・・悲しい・・・」
「うん」
「悔しい。」
「うん」
「・・・・玲」
「ん?」
「悔しい・・・」
「うん。」
咲は言葉にならない感情を、玲にぶつける。

咲の肩を抱きしめながら、玲はその一つ一つに返事をする。

「咲」
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