お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「お招きありがとうございます。お邪魔します。」
遠慮がちに、玲と咲の生活スペースにやってきたのは、亡くなった真岸の彼女。
京子だった。

この場所に来るのは初めてではない京子。
最近は咲と仲が良くて、つわりが治まってからはよく二人はあっていた。
今まで咲には親友と呼べるような人はいなくて、はじめての親友ができたと玲に咲は嬉しそうに話している。

「これ、少しですけど。お祝いです。」
「ありがとう!」
咲が嬉しそうに京子から大きな包みを受け取る。
「いらっしゃい」
その時奥の部屋から息子の着替えを済ませて抱っこしている玲が出て来た。

「わぁ~!かわいい!」
京子が満面の笑みで近づく。
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