お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
もう会えない。
もう声も聞けない。
もう・・・


行き場のない悲しみをどうしたらいいかわからなかった。

でも悲しんでいたら、優助もきっと悲しんでしまうと、無理して笑っていた。


でも、温かくずっしりと重みのある愛する人と同じ名前の生まれたばかりの命に・・・

京子の行き場のない悲しみに光が差した瞬間だった。

命はつながっていく。
未来へ向かって。
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