お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
食堂に入るとそこにはすでに代表が席についていた。

「遅れて申し訳ありません。」
咲は部屋に入りすぐに頭を下げる。
「面倒をかけたようだな。担当医から報告は受けている。」
「申し訳ありませんでした。もう二度とないように気を付けます。」
いつものように冷たく言う代表。
まだ頭をさげたままの咲。

玲は咲の後ろで一緒に頭を下げながら、二人の間に自分の知らない何かがあることを感じていた。

「宗川」
「はい」
突然代表に呼ばれた玲は顔をあげて代表の方を見る。
「監督不行き届きだぞ。」
「申し訳ありません。」
「宗川さんは悪くありません。」
すかさず咲が口をはさむ。
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