お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「違います。私の責任です。」
玲も負けじと前に出ようとする。

「宗川」
「はい」
2人がお互いにお互いを庇い合おうとする様子に、ため息をついた代表は玲の方を鋭いまなざしで見つめた。

「明日から私の秘書として本社勤務に命ずる。」
「・・・」
あまりの衝撃に、玲は言葉に詰まる。

「どういうことでしょうか。」
玲は代表に言う。
「時期を早めた。咲には優秀な秘書をつける。」
「しかし」
「今日があれば引継ぎには十分な時間だろう。」
代表の後ろに控えていたガタイのいい男が一歩前に出る。
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