お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「お願い」
「・・・」
無理して微笑もうとする咲。

玲はこみ上げそうになるものをぐっとこらえる。
唇をかみしめて、こぶしを握る。

なんて不甲斐ないんだ。

守った気になってた。支えている気になってた。

でも全然だめじゃないか。

足りてなかった。


むしろ・・・咲の方が自分を想い・・・守ってくれていたんだ。
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