お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「玲」
「・・・ん?」
「ありがとう。」
「・・・」
のど元まで出かかる言葉を必死に飲み込む玲。
好きだ。愛してる。
いっそこの想いを言ってしまいたい。
でも言って楽になるのは自分だけだとわかっている。
玲が口にすれば咲は苦しむ。
余計につらくなる。
これから咲を待っているつらく過酷な運命に、自分は足かせにしかなれない。
「わかった。」
何とか絞り出した玲の言葉に、咲はやっと上手に微笑む。
「・・・ん?」
「ありがとう。」
「・・・」
のど元まで出かかる言葉を必死に飲み込む玲。
好きだ。愛してる。
いっそこの想いを言ってしまいたい。
でも言って楽になるのは自分だけだとわかっている。
玲が口にすれば咲は苦しむ。
余計につらくなる。
これから咲を待っているつらく過酷な運命に、自分は足かせにしかなれない。
「わかった。」
何とか絞り出した玲の言葉に、咲はやっと上手に微笑む。